イライラの消しゴム

ブログは引っ越しました。https://www.office-yuyu.com/

ブログを引っ越しましたこちらをご覧ください。

ご質問

先日の続きです。

怒っているときはアドレナリンが出ているという話しをしました。

そこで出てくる疑問が
(1)怒りは生理的反応なので仕方ないのではないか。
(2)怒ってアドレナリンが出て気分がいいのだからそれでいいのではないか。
というものです。

それでは一つずつみていきましょう。
(1)怒りは生理的反応なので仕方ないのではないか。
野生動物があなたに襲いかかって来た時、
あなたは戦うか逃げるか、すぐにどちらかの行動を取らなければいけませんが、
現代の生活ではこのような事態に出会うことはほとんどありません。

ご質問者の方は
「怒った私を見た周囲(主に家族ですが)はすぐに動き出します。」
とおっしゃっていますので、恐らく家の中を散らかしているとかそんなこと
で怒っているのでしょう。
「出したらしまうべき」
「家の中はきちんと片付いているべき」
というような「べき」があって、それで怒りが生じ、アドレナリンが出ている
のです。
怒るからアドレナリンが出ているのであって、アドレナリンが出るから
怒っているのではありません。

つまり、怒りは生理的反応なので仕方がないとはいえません。
「出したらしまうべき」
「家の中はきちんと片付いているべき」
という「べき」が破られているのは、大げさに言うと価値観が崩壊する恐怖
に直面しているわけですが、やはりそれは大げさで、大した恐怖でもないの
に過剰に恐怖を感じ怒っているというのが正しい見方です。

(2)怒ってアドレナリンが出て気分がいいのだからそれでいいのではないか。
アドレナリンが出ると
「エネルギーがみなぎって疲れも吹き飛んで体がよく動き」
「言いたいこともズバズバ言え」
「怒っているとき、すごく自分に生命力を感じる」
いう状態になります。

それで物事が進むのだからそれでいいのではないか、
と思ってしまいそうです。
しかしアドレナリンが出るということは交感神経が活発になるということです。
交感神経は、脳や体を活発にする働きを持ち、反対に副交感神経は
脳や体をリラックスさせる働きを持ちます。
両者は適度に働く必要があります。
交感神経だけが働く状態は自律神経が乱れているという状態です。
自律神経が乱れているという状態はうつの前段階です。
したがって、質問者が言うように
「便利な道具」かもしれませんが「これが恒常化するとしたら、ちょっと怖い」
のです。

最後に怒りで人を動かすということについて説明していきましょう。

■講座のご案内■
親子で学ぶ講座お申込みはこちら
入門講座お申込みはこちら

■出張講座■
皆さんの街に出張します。
お気軽にお問い合わせください。



↑人気ブログランキングに参加しています。役に立った、面白かったら押してください。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

講座の受講者から以下のようなご質問をいただきました。

・・・・・・・・・・・・・
アンガーマネジメントと関連があるかは分かりませんが、
私の怒りっぽさは、怒ることが気持ち良い、と思っていることから来ている気がします。
怒りが沸いてくると、同時にエネルギーがみなぎって疲れも吹き飛んで体がよく動き、頭の回転も早くなるので色々はかどります。怒りに任せて言いたいこともズバズバ言え、怒った私を見た周囲(主に家族ですが)はすぐに動き出します。一仕事終わった後も、その途中も爽快感すら覚えます。
これが恒常化するとしたら、ちょっと怖いことだなあ、と一応建前では思いながらも、内心は怒りは便利な道具と認めている私がいます。
こういったことですが、対処法はあるのでしょうか。
怒っているとき、すごく自分に生命力を感じるのです。
・・・・・・・・・・・・・

これを読んで、そうだなあとうなずいた人もいるのではないでしょうか。

気持ちがいい、というので生理的に考えてみましょう。
怒りというのは生理的には「緊急事態や恐怖に対応するための準備」といえます。

こんな例を考えてみましょう。
原始時代です。
野生動物があなたに襲いかかってきました。
このような場合、すぐに体は戦うか逃げる態勢に入らなければいけません。
このため副腎皮質からアドレナリンが出ます。
運動器官への血液供給を増やすために、心拍・血液が上昇したり、
感覚器官の感度を上げるために瞳孔が拡大したり、
痛みを麻痺させたりします。

現代生活ではこのような事態にあうことはありませんが、
緊急事態や恐怖にあうとアドレナリンが出るという作用は残っています。
「エネルギーがみなぎって疲れも吹き飛んで体がよく動き」
「言いたいこともズバズバ言え」
「怒っているとき、すごく自分に生命力を感じる」
というのはアドレナリンの作用です。
火事場の馬鹿力というような状態になります。

さて、ここで疑問が生じます。
(1)怒りは生理的反応なので仕方ないのではないか。
(2)怒ってアドレナリンが出て気分がいいのだからそれでいいのではないか。

次回は、これについて説明していきましょう。

参考文献
湯川進太郎編(2008)『怒りの心理学』有斐閣

■講座のご案内■
親子で学ぶ講座お申込みはこちら
入門講座お申込みはこちら

■出張講座■
皆さんの街に出張します。
お気軽にお問い合わせください。



↑人気ブログランキングに参加しています。役に立った、面白かったら押してください。






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

講座で、「相手にイライラしているのだが、相手のことは変えられるのか」というご質問をいただくことがあります。

エリック・バーンという精神科医は「過去と他人は変えられない」と言っています。
この言葉は覚えておくと役に立ちます。他人にイライラしなくなります。
それでは、他人のことについては自分の方で現実的に対処しなければならないかというとそうではありません。
過去と他人は変えられないが、自分はこう思っていると伝えることはできます。
伝えるときは、ぜひ私メッセージで伝えてみて下さい。

▼4歳児にも私メッセージ

そして、もう一つ重要なことは、伝えたら必ずしも相手が納得してくれるわけではないということです。
ただし、「自分は相手に伝えることができる」と思うのと「伝えられない」と思うのでは全く気分が違いますから伝える方法を学んでみて下さい。

■講座のご案内■
1月講座、申し込み受付中です。
アンガーマネジメント入門講座は一般向け、保育付講座は子育て中の方対象です。
保育付講座はルーマニアお茶会付きです。
アンガーマネジメント入門講座のご案内
保育付講座のご案内
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

講座の際に、「変えられなくて重要なことは現実的な対処をしよう」とお伝えしています。
その場で現実的な対処が見つかればいいのですが、その時間内ではなかなか現実的な対処が見つからない場合もあります。
今回は「小食の子にイライラする」という方がいました。
これもその場ではこれという現実的な対処が見つからなかったので、今回、調べてみました。

小食の原因には以下の理由があるそうです。
[1]運動不足、運動のしすぎ
[2]夕食の時眠い
[3]お菓子の食べ過ぎ
[4]牛乳の飲み過ぎ
[5]偏食
[6]味覚障害
[7]食事中、気が散る
[8]兄や姉が早食い
[9]扁桃肥大などで飲み込みにくい
[10]便秘や不規則な排便
[11]おなかがすいた時に食事がない
小児科専門医 額田 成(ぬかた おさむ)先生のウェブサイト小食はこの方法で直そうより
(著作権の関係上、一部の引用のみにとどめました。
詳しくは額田先生のウェブサイトをご覧ください。)

お菓子の食べ過ぎくらいはすぐに思いつきますが、「牛乳の飲みすぎ」や「おなかがすいた時に食事がない」なども理由になるようです。
ご質問をいただいたおかげで私も勉強になりました。
アンガーマネジメントもそうですが、知識があれば解決することも多いですね。
知は力なり。

■講座のご案内■
1月講座、申し込み受付中です。
アンガーマネジメント入門講座は一般向け、保育付講座は子育て中の方対象です。
保育付講座はルーマニアお茶会付きです。
アンガーマネジメント入門講座のご案内
保育付講座のご案内
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

講座参加者から以下のご質問をいただきました。
「上司が年下であるが、ため口をきくのでイライラする。」

ここではニつの方向から解決方法を考えていきたいと思います。

まず、どのようなべきがあってイライラするのか考えてみましょう。
「年下の者は年長者には敬語を使うべき」
というべきがあるようです。

これを書き換えてみましょう。
書き換えは信じられてもられなくても構いません。
思いつくものを書き出していきましょう。
「上司なのでため口でもいい。」
「仕事であるので用が足りればいい。」
「上司は年下なのでなめられないように頑張っているのかもしれない。」
三番目の「なめられないように頑張っている」まで思いつくと少しはイライラが減少しませんか。

次に、ご自分の一次感情を探してみましょう。
「尊重してほしい」
「悲しい」
「悔しい」
「傷つく」
などがあるかと思います。

この方は、ご自分の第一次感情に気づきました。
また、ご自分のして欲しいことにも気づきました。
して欲しいことは「年下なので敬語とはいわなくても丁寧語で話してほしい。」
ということです。

ここまで問題がほぐれてくると「口のききようが間違っている」という漠然としたイライラから、だいぶ問題解決に近づいてきました。
この方は「上司に言ってみる」という解決方法を取ることになりました。

イライラは小さなことなのでそのままにしてしまいがちですが、たまには立ち止まってイライラを整理してみるといいかもしれません。

■講座のご案内■
12月講座、申し込み受付中です。アンガーマネジメント入門講座は一般
向け、保育付講座は子育て中の方対象です。
アンガーマネジメント入門講座のご案内
保育付講座のご案内
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ