イライラの消しゴム

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2016年04月

発達障害とアンガーマネジメント(1)(2)の続きです。

今日は、先日までの記事で参考にした本を紹介しましょう。

まずはこちら。高貝就『子どもの発達障害家族応援ブック』
です。


発達障害の子が抱える問題は怒りだけではありません。
発達障害全般について書いてある本です。

親がこうすればいい、というだけの本ではなく、
親が受けられる支援について説明があったり、
学校にどういうふうに伝えたら子供の生活がうまくいくかなど
幅広く、かつ実用的な内容で、発達障害の子を持つ親御さんには
一冊あると役に立つ本だと思います。

発達障害は子供だけのものではありません。
大人の発達障害の方には、
田中康雄、笹森理絵
『「大人の発達障害」をうまく生きる、うまく活かす』をご紹介します。


医師の田中さんと発達障害を持つ精神保健福祉士の笹森さんが
書いた本です。
医学的にしっかりした内容と、当事者から見た世界が書いてあります。
記事中のエピソードに
「結婚したばかりの頃、夫に『お風呂を見てきて』と言われたので
見に行った。
見るだけで何もしなかった。
お風呂からお湯があふれていたので夫に叱られた。」
というようなものがありました。
「見てきて。」だけではなく
「お風呂を見て、適当なところで水を止めて。」と言わなければならないと
いうことです。あるいは適当なところという言い方でもまだだめで
「七分目で水を止めて」とした方がいいかもしれません。
こんな具体的な事例と、その場合の本人や周りの人の対処法が説明されています。

最後は有光興記『発達障害の子の「イライラ」コントロール術』です。


この本では、怒りのコントロール方法を
聞く
考える
対処する
にわけて説明しています。
怒りのコントロールをしようと思ったら、まずは対処、と
思う人が多いが、対処から始めると付け焼刃になってしまう、
まずは子供の話しを聞くことから始めてください、ということでした。

題名は発達障害の、となっていますが、
発達障害ではないお子さんにもお勧めです。
こちらでも説明しましたが、発達障害のためのアンガーマネジメント
というものがあるわけではありません。
ここに書いてあることはどのお子さんにも役に立ちます。


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発達障害とアンガーマネジメント(1)の続きです。

今回は具体的な事例についてみていきましょう。

A君は、皆が並んで順番を待っているところに割り込んできました。
友達に注意されると逆切れして友達とけんかになってしまいました。


これは単なるわがままな子に見えますが、そうではありません。
私たちは、「ブランコは並んで乗る」ということを学んだら
「滑り台も並ぶし、水道も並ぶ」ということを理解しますが、
発達障害の子にとってはそうではありません。
別の場合はどうするかと想像することが難しいのです。

この場合の対処法として大人は、
・前も言ったのにと思わず繰り返し言う
ことが必要です。
その子にとっては「ブランコに並んで乗る」ということは
言われましたが「滑り台に並んで乗る」ということは
言われていないからです。

また
・指示は具体的に
ということが必要です。
「きちんとしなさい」では何がきちんとした状態なのか理解できません。
「列に並んで順番を待ちなさい」と具体的な行動を指示することが必要です。

次はこんな事例です。
B君には朝の支度の順番が決まっています。
しかし、今日はお母さんの仕事の都合で、いつもより早い時間に家を
でなければなりません。
手順が違ってかんしゃくを起こしてしまいました。


これは「決まった習慣や儀式にかたくなにこだわる」ことによるものです。
この場合、いきなり「急いでいるから早くして(いつもの手順は省略して)」
と言うよりも「今日はいつもより15分早く出るのでいつもより15分早く
支度を始めてほしい」と予定を伝えておくことが必要です。

さて、
・繰り返し言う
・指示は具体的に
・予定を伝える
などは今までこのブログでも紹介してきました。
つまり、発達障害のためのアンガーマネジメントという特別なものが
あるわけではなく、アンガーマネジメントはそのまま発達障害の場合
にも使えるということです。

・繰り返し言う
▼なんでも100回
・指示は具体的に
▼片付けられない
▼田中恵子って人いますか。
・予定を伝える
▼早く、早くをなくす方法
▼子どもに予定を伝えよう


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発達障害の人に対するアンガーマネジメントを教えてください、
というご質問を立て続けに何件かいただきました。
発達障害とアンガーマネジメントについて何回かにわけて
説明していきます。

今日はまず、発達障害について知っていきましょう。

発達障害とは、学習障害(Learning Disorders:LD)、注意欠陥多動性障害
(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD)、広汎性発達障害
(Pervasive Developmental Disorders:PDD)、を指します。

学習障害とは知能に遅れはないのですが、読み、書き、計算する
という特定の能力に課題があるものです。

注意欠陥多動性障害とは、注意欠如(すぐに気が散る、忘れっぽい)、
多動性(落ち着きがない)などが特徴です。

広汎性発達障害とは精神機能の広い領域にかかわる発達障害という
意味です。
次のような診断基準があります。
(1)社会性の障害
(ア)アイコンタクト、表情、身振りなど、言葉以外を使ったコミュニケーションが
うまくできない
(イ)発達に応じた仲間関係をつくれない
(ウ)悲しみや興味あるものを人と分かちあえない
(エ)人の気持ちが理解できない

(2)コミュニケーションの障害
(ア)話し言葉の発達の遅れ
(イ)人とスムーズに会話を続けられない
(ウ)オウム返しやその子独特な言葉づかいをする
(エ)その年齢にあったごっこ遊びやものまね遊びができない

(3)想像力の障害
(ア)特定のものに、異常なほど興味や関心が偏っている
(イ)決まった習慣や儀式にかたくなにこだわる
(ウ)同じ動作を何度も繰り返す
(エ)ものの一部に熱中する

こうやってみると
「自分も人とスムーズに話ができない」とか
「いつも靴は右足から履くことことにしている」とか
あてはまることはあると思います。

もちろんいくつかあてはまったからといってただちに
発達障害ではありません。
しかし、普通の人にもあることなので、障害とは気づかれない
ことも多く「本人の努力不足」「親のしつけが悪い」などと
されてしまうこともあります。

発達障害と怒りですが、
「決まった習慣や儀式にかたくなにこだわる」という性質から
「いつもの順番で支度ができないとかんしゃくを起こす」
「予定外のことが起こるとパニックを起こす」
という形で出てくることがあります。

また、「コミュニケーションの障害」として
比喩やあいまいな表現、冗談が理解できないということがあります。
「馬鹿だなあ」と親しみを込めていったのに
本気で怒る、というようなことが出てきます。

行動としては、
「コミュニケーションの障害」があることから
「自分の言いたいことが伝わらない場合に手を出してしまう」
ことがあったり、この気持ちが自分に向かってしまうと
自傷行為となったりします。

次回、具体的な事例についてみていくことにしましょう。

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