イライラの消しゴム

オフィス悠々代表高田しのぶのブログです。
「ゆったりと健やかに」をイライラの消しゴム®で実現します。

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2015年09月

子供をご褒美で釣っていいか(1)の続きです。

遠い将来の「自分のため」ではなく「目先の利益」の方が人間にとっては重要なので、
ご褒美をあげるのはその人間の性質を利用した方法です。

そこで
・ご褒美をあげることは効果的なのか。また、どんなご褒美の上げ方が効果的なのか。
・ご褒美をあげると勉強が楽しいという気持ちがなくなってしまうのではないか。
・ご褒美がなくなると勉強しなくなってしまうのではないか。
ということを考えていきましょう。

この問題に答えを与えたのがハーバード大学のフライヤー教授です。

(1)ご褒美をあげることは効果的なのか。また、どんなご褒美の上げ方が効果的なのか。
フライヤー教授は、
「テストで良い点をとればご褒美をあげます」
という結果にご褒美をあげるグループと
「勉強すればご褒美をあげます」
という過程にご褒美をあげるグループを用意して
両者のテストの点数を比べてみました。

皆さんはどちらが効果的だと思いますか。

結論は「勉強すればご褒美をあげます」という過程にご褒美をあげた
グループの方がテストの点数が高かったそうです。
そして「テストで良い点をとればご褒美をあげます」
という結果にご褒美をあげるグループは、
ご褒美をあげないグループとテストの点数は変わりませんでした。
この理由として、テストで良い点をとる方法を理解していない場合、
まずは勉強させること、勉強の方法を教えることが重要だとしています。

ということはもちろん、間違った漢字を延々と書き取りしているとか、
間違った計算方法でとにもかくにも1時間勉強したとかではなく
ご褒美をあげるにしてもやはり親か代わりになる人が見てあげる必要がありそうです。

(2)ご褒美をあげると勉強が楽しいという気持ちがなくなってしまうのではないか。
次に、ご褒美をあげて勉強させたグループと何もしないグループを比べてみました。
どちらも勉強が楽しいと答えた人の割合に変化はないということです。
勉強が楽しいと思う人は、ご褒美をもらおうともらわまいと楽しいと思い、
楽しくない人はご褒美をもらおうともらわまいと楽しくないと思うということでしょうか。

(3)ご褒美がなくなると勉強しなくなってしまうのではないか。
これを確かめるために、
ご褒美をあげたグループとあげないグループの1年後のテストの結果を
比較してみました。
両方のグループのテストの点は同じでした。
つまり、ご褒美をやめてしまうと勉強する人はするし、しない人はしないという
状態に戻ってしまうということです。

最後の結果が残念ですが、フライヤー教授はこういっています。

「短期的な効果が消えてしまっても長期的な効果まで消えてしまうわけではない。
例えば 幼稚園で良い教育をした人とそうでない人を比べた研究がある。
幼稚園で良い教育をした人は、学校に行ってからの試験の点数が良くなくても
大人になってからの収入が多い。
その理由は、この幼稚園では忍耐や仕事の倫理などを教えたからだ。」としています。

それでは、勉強よりも忍耐や仕事の倫理などを教えた方がいいのではないか、とか、
ご褒美を与えて勉強させることで忍耐や仕事の倫理などは教えることができたのか、とか
疑問が生じ、この点はややこじつけのような気がします。

しかし勉強しなくて困っているお子さんにはご褒美をあげてみる、というのも試してみる価値は
あるかもしれません。
ただし、過程にご褒美をあげることと、
ご褒美をあげなくなったら勉強はしなくなるということに注意してください。

参考文献
Bradley M. Allan and Roland G. Fryer, Jr.(2011)
”The Power and Pitfalls of Education Incentives"
Brookings Institution, hamilton Project


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先日書いた勉強しろ、言うだけ無駄が好評だったので、勉強に関する記事を
また書いてみましょう。

「テストでいい点を取ったら○○を買ってあげる」
「勉強したらお小遣いをあげる」
皆さんもこんな言葉をどこかで聞いたことがあるかもしれません。
このような働きかけは有効なのでしょうか。

おそらく皆さんは、「勉強するのは自分のためなんだからそんなことで釣るのは良くない」
とお考えでしょう。
ところで「自分のため」というのは何でしょうか。

「勉強することで人格が陶冶される」
ことを意味していますか。
あるいは
「学ぶことは楽しいから楽しさを知って欲しい」
と思っていますか。
それとも
「勉強しておけば物を知らずに恥をかくということがない」
ということを意味していますか。
それとも
「勉強しておけば選択肢が広がる」
のですか。
あるいは
「将来良い生活をするため」
ですか。

いずれにせよ、この「自分のため」、勉強して良かった、
あるいは勉強しなくて後悔した、というのはたいていの
場合、学校を卒業した後に感じることになります。

遠い将来には確かに効果を実感するのだけれど、
今の時点では効果を実感できないこと、よくありますよね。
例えば、禁煙した方がいいのだけれど、病気になる将来はまだずっと先なので
今は吸ってしまう、
これを食べれば太るのはわかっているが、目先の誘惑に負けて食べてしまう、
このお金を使うと来月が苦しくなるが、今の楽しみを優先したい。

人間は、将来の利益よりも現在の利益の方を大きく感じてしまう
性質があります。
子供をご褒美で釣る、というのはこの人間の性質を利用した方法なのです。

しかし、この方法についていろいろな疑問が出てきます。
・ご褒美をあげることは効果的なのか。また、どんなご褒美のあげ方が効果的なのか。
・ご褒美をあげると勉強が楽しいという気持ちがなくなってしまうのではないか。
・ご褒美がなくなると勉強しなくなってしまうのではないか。

次回、この疑問について考えていきます。


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講座受講者から質問をいただきました。

・・・・・・
路上の禁煙の場所でたばこ吸っている人がいます。
私は喘息持ちですのでたばこを吸われると困ります。
このようなイライラはどのように解決したらいいでしょう。
・・・・・・

目的は煙を吸わないことですので、その場から離れるのが一番簡単な方法です。

それなのにたばこを吸っている人を見てイライラしているのはなぜでしょう。
それはあなたが
「規則は守るべき」とか
「私は尊重されるべき」
などと思っているからです。

この「べき」を
「世の中には規則を守らない人もいる」とか
「この人にとっては私は通りすがりの人である」
とかに書き換えてみて下さい。

さて、このたばこを吸う人に注意をしてみるのはどうでしょう。
言うことを聞いてくれる可能性もありますが、
「ちぇっ」などと舌打ちをされる可能性も大いにあります。

もし、この人がこの場所が禁煙であることを知らずにたばこを吸っている
場合、注意すれば、
「あっ、知りませんでした。すみません。」と言って
直ちにやめてくれるでしょう。
そうではなく承知の上でやっている場合、
「うるせえなあ。」
「それは知っているけどこっちも吸いたいんだよ。」
などど思うことでしょう。

人というのは知らなくてやっていることを注意されると直しますが、
承知の上でやっていることは注意されても直しません。

黙ってその場を離れるのを「負けた」と思う人もいます。
私は正しいので移動という労力を使うのは嫌だということでしょう。
そんなときはこう考えてください。
鳥のフンが落ちてきそうなときにはこちらがよけるのであって、
鳥に向かって文句を言う人はいないでしょう。
鳥のフンが落ちてきても「運が悪かった」だけであって、
鳥に負けた訳ではないのです。
「自分には変えられないこともある」と思うと自分の方で対処するのが
一番簡単な方法になります。


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10月講座のお申込みを開始しました。

ここのところの講座参加者の特徴は、講座を受講した友人・知人からのご紹介
でご参加くださることが多いこと、
講座受講後、自分の会社等での講座の依頼をして下さる方が多いことです。
講座に出た方に満足していただけていることがわかります。

最近の受講者のうちでブログ掲載の許可を得た方のご感想をご紹介しましょう。

 怒りの対処には方法があることを知ってよかったです。
 本やサイトではわかりづらいことも聞いたり教えていただいて良かったです。
 頭の中に方法をしっかり入れて毎日の怒りから脱出したいと思います。
 時間の長さもちょうどよかったです。
 もっと怒っている人の話しも聞いてみたかったです。


 周りの人達の怒りについて聞くこともとても勉強になりました。
 もう少し聞きたかったです。


皆さん、怒りっぽくて講座にきているはずなのに
最近怒ったことを聞くと「覚えていない」
とおっしゃる方も多いです。
覚えていないわけですから大したことでは怒っていないのですが、
怒りを管理できていない、とも言えます。
怒りを管理できていない、ということに気づくだけでも収穫がありますが、
このような方の多い回だと人の怒りを聞くということが少なくなってしまいやや残念。
こういう場合は、事例を紹介できるようにしていきたいと思います。

 自分の怒りをもっと分析することが必要だなと思いました。
 日記をつけてみようと思います。
 それほど重要ではないことに怒っていたのかも?
 変わっていければ・・・と思います。


怒った、怒っていないだけでなく、怒りに段階があることを知ると
大したことではない、というご感想を持つことが多いようです。

 講座として受けたことを日常生活の中に落とし込むまで少し
 時間がかかると思いますが1つずつやってみたいと思います。


 第二段階としての講座があれば受けてみたいです。

オフィス悠々では怒りの伝え方の講座を半年に1回程度行っています。
講座のご案内はこのブログかメルマガで行います。

 怒りの感情(本当の気持ち)に気づくワークをもう少し突っ込んでやって
 みたかったです(隠された感情に気づく)


一次感情に気づくのは難しく、「~して欲しい」と提案になってしまったりします。
この回の講座では一時感情に気づく為に表情の絵を描いてもらいましたが
2コマ漫画で複雑なことを「説明」してきた人もいたりして一次感情に
気づくのはなかなか難しい、と私も改めて思いました。
一次感情の探し方についてはこちらもご覧ください。

 子供と一緒に参加できて良かったです。
 一度怒る前に胸をとんとんし抑えながら自分の本当の気持ちを言うように実践しようと思います。

お子さんには何かあったら胸をとんとんしてみるということを勧めています。
皆さんのお子さんにも教えてあげてください。

こちらは講座後しばらくたってからいただいたご感想です。

 一次感情に気付く、という点は、
 私の最近のキーワード「自分に素直になる」とマッチして、
 すんなり入ってきました。
 とは言うものの、実践としてはまだ難しいので、引き続き心がけていきたいです。

 思い出し怒り「思考の暴走」について、
 思い出し怒りをよくする私には、不可解なまま飲み込まれていくこの状況に
 「思考の暴走」という名前がついたことがとても良かったです。
 実際、思い出し怒りの途中で「あ、これは今、思考さんが暴走しているんだな」、
 「思考さんは今、あの日あの時に行ってしまったけれど、私は今現在を生きているからなー」
 と別々に捉えられ、
 「あの日あの時、きっと何か(一次感情として)とても嫌な思いをしたんだなあ」
 と思うようになりました。

 また、新しい具体的な収穫としては、基礎体温をつけるようになったことです。
 今までは、女性のバイオリズムと怒りの関係は考えるのもタブーのような気がして
 目を逸らしてきましたが、なぜかすんなり対処法の一つとして、
 しても良いことと思えるようになりました。


思い出し怒りについてはこちらの記事もご覧ください。
思い出し怒りには
去年の年賀状に2円切手を貼ったものが届いたら
 
後半の基礎体温をつけるようになった、ということですが、
講座では特に言及していません。
講座に出ていろいろな問題が片付いて、
自分で問題解決する力が湧いてきた、というところでしょうか。
こんなふうになれるといいですね。

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先日、中央区の銀座中学に出張しました。
先生方向けの講座です。

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新橋演舞場のほど近く、都会の真ん中の学校です。

講座中では、
 掃除をさせたい
 後片付けをさせたい
 部活の試合がうまくいかなかった
という中学校ならではのものから
 PCの立ち上がりが遅い
 事務手続きが遅れている
など普通の会社と変わらないものまで様々なイライラの種が飛び出しました。

講座後も
 宿題をするべきと思ってしまう
などという声が廊下から聞こえてきて、皆さんで議論を深めているのを感じました。

銀座中学の先生方、ありがとうございました。
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銀座中学です。

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