イライラの消しゴム

オフィス悠々代表高田しのぶのブログです。
「ゆったりと健やかに」をイライラの消しゴム®で実現します。

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2015年03月

講座では、「変えられて重要なことは変えましょう」と伝えています。
自分のことは変えればいいのですが、他の人には伝えないといけないわけです。

講座後、「伝えてみよう」と思って伝えてみたが、「伝わらなかった」ので
そこでアンガーマネジメントに挫折、ということも多そうです。

今回は、伝わる伝え方について書いていきます。

伝え方については「アサーショントレーニング」とよばれるものがあります。
アサーションとは自己主張と訳されますが日本語で自己主張というとあまりよく
取られない場合もありますので、ここではカタカナのままアサーションとよぶことにします。

アサーティブな話し方というのは次のようなものです。

例えば、会社の部下がメールの返事が遅いとしましょう。
この場合アサーティブな言い方は次のような言い方になります。
「メールの返信が3日なかったよね。
メールが届いていないかと思って心配していたんだ。
返事をするのに時間がかかるんだったら、受け取りました、だけでも返事をして欲しい。
そうすれば安心するから。」

例えばお子さんが宿題をしないとしましょう。
この場合の言い方は次のような言い方になります。
「まだ宿題をしていないよね。
早くやらないと心配なんだ。
夕飯までにやってくれるかな。
そうすれば安心するから。」

この言い方の特徴は
事実
感情
提案
結果
となっていることです。

つまり
事実:メールの返信が3日なかったよね。
感情:メールが届いていないかと思って心配していたんだ。
提案:返事をするのに時間がかかるんだったら、受け取りました、だけでも返事をして欲しい。
結果:そうすれば安心するから。

事実:まだ宿題をしていないよね。
感情:早くやらないと安心できないよ。
提案:夕飯までにやってくれるかな。
結果:そうすれば安心するから。

さて、次回からそれぞれについて具体的に見ていきましょう。

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4月保育付講座では、「伝わる言い方」を学びます。
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日本アンガーマネジメント協会が全国の社会人の男女約 400 名を対象に実施した
「社会人の『怒り』に関するアンケート調査」についてご紹介します。

詳細は、結果本文を見ていただくとして、ここでは気になったことだけご紹介しましょう。

■第三者から聞くのは嫌、メールで叱られるのも嫌
「自分が怒られる時に使ってほしくない手段はなんですか」という問いに対し、
「第3者を通じ口頭で」が半数以上、「本人に直接Eメールで」が3割以上を
占めています。
第3者を通じると「本人が直接言えばいいのに。」「第3者にも言いふらしているのか。」
と思ってしまいそうです。
またEメールも叱る方が言いっぱなしになってしまいがちです。
Eメールは議論に適したツールではないので、受け取った方もそれに返事をしていると
言い訳しているようになってしまい、受け取りっぱなし、あるいは、
「ここは違うんだけど。」と思っても反論せず、不本意ながら
全面的に謝ることになってしまいます。

「第3者に注意させない」「メールは使わない」を意識するだけでも
関係性がよくなりそうです。

■言ってしまう言葉は「ちゃんとしろ!」
「ちゃんとしろ!」と言われてもやっている方はちゃんとしているわけで
ちゃんとしているの基準が上司と部下で違うのです。
ちゃんとしろではなく、
「メールは24時間以内に返信するように」
「始業時間は会社に到着する時間ではなく、仕事を始める時間なので、始業時間には仕事を始められるように始業時間10分前には会社に到着するように」
「電話は3コール以内に取るように」
と言わなくてはいけないわけです。
こんなことを口にするのは面倒くさい、と思うわけですが、このあたりの感覚は実に様々です。
講座でこのあたりの感覚を聞いてみるとびっくりします。
(アンガーマネジメントは一人でも学べますが、講座に参加することの良い点は
人の感覚を知ってびっくりしたり納得したり、自分の見方を見直すことができる
ことです。)

うっかりちゃんとなんていうと
「『ちゃんと』ってどうするんすかー」なんて返事が返ってきてますます
イライラしそうです。

次回から、伝わる言い方を書いていきましょう。

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「うちの子は宿題をしないんです。
小学校1年生なので5分でできる宿題なのですが、なかなか始めない。
やっと始めたと思ってもだらだらだらだら。」

こんなご質問がありました。
宿題はよく出るご質問で、このブログでも何回か取りあげています。
宿題をしない中学生
子供が宿題をしない、どうやってべきを書き換えるか。

ある方からこんな方法を聞きました。
「私は宿題は早くやるべき、というべきを捨てました。
宿題はやればいい。
朝やっても間に合うことに気づいたので朝やることにしました。
この方法でうまくいっています。」

考えてみるに、朝は時間に制限があるので、それがうまくいく原因かもしれません。

嶋津良智(2013)『子どもが変わる怒らない子育て』フォレスト出版にも「宿題1問を何分で解けるかゲーム感覚でやってみる」という解決方法がありました。



さて、「時間制限をつけて宿題をする」ということは、宿題をする、しない以上の深い意味があるように思います。
私たちは机に長く座っていると勉強していると思いがちです。
夏休みも「何時間勉強すること」というような計画を立てた記憶はありませんか。
しかし、目的は、宿題を仕上げること、この問題が解けるようになること、であるはずです。
そして試験になれば、短い時間で多くの問題が解ける方がいいですし、
もちろん社会に出てからも短い時間で多くの仕事ができる方がいいわけです。

私の好きなブログにChikirinの日記がありますが、こんな記事があります。
「生産性の概念の欠如」がたぶんもっとも深刻
  生産性を上げる以外に、給与を上げる方法はありません。(中略)
  生産性を上げずにポケットの中のお金を増やす方法は、「より長い時間働く」ことだけなんです。
  それでは「豊か」になれないでしょ。それじゃあ単なる「ブラック環境への道」以外のなんでもないじゃん。

「夏休みは何時間勉強する」なんて目標を立てているとブラック環境まっしぐらかもしれません。
「勉強時間を短くする方法を考えよう」と言ってみるとお子さんも喜んで方法を考えるかもしれませんよ。

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皆さん、毎日、同じことで怒っていませんか。
そして、毎日同じことで怒っているのに、毎回新鮮な気持ちで怒っていませんか。

毎日同じことで怒っているのに、毎回毎回初めてのような新鮮な気持ちになっているのは考えてみると不思議なことです。
これは、怒りや苦しみは身を守る反応でもあることが原因です。
毎回毎回、新鮮に認識しないと身を守ることができないのです。
包丁で指を切るのは何回やっても慣れませんが、慣れてしまって手当をしないようだったら困りものです。
不要な感情のようですが、これはこれで役に立っているのです。

反対に、楽しいことやうれしいことは認識しずらく、また同じことを経験すると慣れてしまい、だんだん感動がなくなります。
思い出してください。
就職が決まった日のことを。
「やっと就職先が決まった。いい会社だし、これから毎月給料が振り込まれる。」
思い出してください。
結婚した日のことを。
「今までは一人で夕飯を食べていたけれど、二人で夕飯を食べるとおいしいな。」
思い出してください。
お子さんが生まれた日のことを。
「健康で生まれてきてよかった。」

ところが今は
「この会社、給料低いなあ。」
「夕飯毎日作るの面倒。」
「よく食べるなあ。」
などと思っているわけです。

幸せには慣れてしまいますので、幸せを感じるためには楽しいこと、うれしいことに気づけるように意識していくことが必要になります。
このための方法が「幸せ日記」です。

やり方は簡単。
楽しいこと、うれしいことをなるべくいっぱい、書き出していくだけです。
ごはんがおいしい。
明日は土曜だ。
もう子供が寝た、自分の時間だ。
この前の講座は握手をして帰ってくれた人がいた。
給料が入った。
今日はケーキをもらった。

さて、この幸せ日記、先日の小金井市貫井北公民館の講座でもやってみました。

数日前に感想が届いたのですが、アンケートの最後に、「講座の中で取り上げた、あなたの『幸せ日記』の内容を教えてください!」という欄があり、皆さんの幸せ日記の内容が書いてありました。

ご担当者の芸が細かく、皆さんの書いてくれた幸せの後に(幸せ!)と付け加えてありました。
ごはんがおいしい。(幸せ!)
明日は土曜だ。(幸せ!)
もう子供が寝た、自分の時間だ。(幸せ!)
この前の講座は握手をして帰ってくれた人がいた。(幸せ!)
給料が入った。(幸せ!)
今日はケーキをもらった。(幸せ!)

この(幸せ!)を見て、皆さんの幸せが私のところにも届きました。
さて、皆さんもやってみませんか。
Facebookの方に、幸せ日記の投稿をしてみました。
コメント欄に皆さんの幸せ書いてみて下さい。
どうぞ。

参考サイト:
Free Anger Management Video #4
幸せ日記についてはこのサイトを参考にしました。

埼玉県和光市のすわ緑風園で講座を開催しました。

こちらは障碍者の支援施設で、対人援助職のアンガーマネジメントがテーマでした。
R0015238 (200x150)

講座終了後、こんな質問がでました。
「怒らないようになるには『べき』を際限なく広げるしかないのか。
怒るのも疲れるが、『べき』を広げるのも疲れる。」

「べき」は、広げることができればそれに越したことはありません。
しかし、「べき」は必要なことですし、無理して広げる必要もありません。
「べき」を広げようとして疲れるということはそこがご自身にとって必要な境界線であるということです。
むしろ、ご自身を守るために、「自分の『べき』の境界線はどこか。」をきっちり知っておくことが重要です。
ここまでは大丈夫、ここから先は我慢できないということを知っておくということです。

ここから先は我慢できない、ということが発生した場合、問題を分けて考えてみましょう。
以前の記事でもこんな方法をご紹介しました。
重要か、変えられるか、それが問題だ
変えられないことをどうにかしたいと思うから怒りが発生するのですから、変えられないことは現実的に対処しましょう。
重要なこととそうでないことが区別できないと疲れますから重要なこととそうでないことを区別しましょう。

対人援助職の方が燃え尽きないように、「境界」ということが大切だと感じた1日でした。

すわ緑風園の皆様ありがとうございました。


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